家庭で出来ることの内容を考えておこう。
1.
大人の立場からは、家庭学習は時間とやる気さえあれば、できると考えがちですが、うまくいかない場合が多いです。その一番の理由は、まず内容(レベル)があっていないからです。特に応用問題をとく、とか新知識を学ぶという内容は、それが学校の宿題というプレッシャ-があってもハードルが高いです。
2.
家庭で、特に一人で学習する場合の内容は、学校やら塾と歩調を合わせたトレーニングから始めるべきです。つまり学んだことの定着をすべきです。理解したことを定着させることから始めましょう。例えば英語の音読、数学の類題の演習など、(もちろん頭を使いながらですが)作業が進みやすい内容にすべきです。
3.
学習者が頭の中でその手順が想像できるような内容から始めるべきなのです。
学習内容がイメージできて、それをやっている自分の姿も想像できれば、それはモチベーションアップにつながります。その作業が楽しみになります。しかし、このことは学習を強制させるような環境からは生まれにくいです。どのような環境があればそうなるのでしょうか?ここにもコーチングが有効な手段として現れます。ここを追求していくとかなりの量になるので、ここでは詳述しません。
4.
また、学習者の到達度により家庭学習の内容はかえていいのですが、それでも、まずはトレーニング的なものでウォーミングアップしてから、次の予習、応用問題等の次の課題に取り組みましょう。
学習の習慣化はどうすれば可能になるか。
5.
家庭学習がルーテインになるようにしていけるかどうか、これが効果をあげるのに大きく寄与します。誰から指示されることもなく、抵抗なく、当たり前のように家庭学習が進めば理想です。成果は一気には上がりません。プラトーなる、数字には表れない成長のためのエネルギーのたくわえの時期があります。この時に脳の中では新たな回路が少しずつ構築されているように思われます。
6.
そのような時期をえて、突然飛躍的に成長する、成果が表れる時期が来ます。そしてまたプラトー状態が訪れます。課題内容に工夫をしつつ習慣を続けます。習慣(継続力)はとても大切です。
7.
学習者の個々の条件に合わせて、何をするか、いつするか、どのようにするか、どれだけするか、等々の枠を決めなければ習慣化は難しいです。5W1Hを決めておくのです。
8.
継続していけば、それが自己肯定感の強化につながり、モチベーションアップにつながります。そのためにその学習をする毎に承認(例えば”褒められる”)があればよいと思います。他人に褒められるのも方法の一つですが、そうではなく自己承認ができるようになると、自立的になります。
9.
自己承認の方法の一つとしてはじめは、『作業の見える化』が有効です。例えばやったか、やらないかだけを日々記録するのです。そのチェック表のサンプルを掲載しておきます。ご参照ください。
10.
また当塾では、そのような家庭学習に適したネット教材を使用する家庭学習のみで、通塾しないコースも用意しています。興味のある方はご相談ください。このコースは自立学習ができることが条件になります。料金等は他のコースと同等です。
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